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2023/05/31 15:04


犬服の目的

全身を被毛で覆われている犬に、洋服は着せるべきか迷っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
見た目の可愛さはもちろん、犬は体温調整が苦手なのもあり、犬服(ドッグウェア)を使ってサポートをしてあげる必要があります。
夏の暑さや冬の寒さをやわらげるのはもちろん、お散歩中も地面から近い場所を歩くので、虫や汚れがついてしまうことも。

また、ドッグウェアは、犬の被毛や皮膚を守ります。お散歩中のケガや家のなかで抜け毛が舞ってしまうのを防ぐのもドッグウェアの役割です。目的を最大限活かすためにも、犬服の選び方の基本を把握し洋服を選んでいかなくてはいけません。

犬種や体型に合わせ、どんな洋服を選んだらいいのか、デザイン性はもちろん、素材にもこだわって選ぶようにしましょう。

犬の洋服選びの基本

ドッグウェアを選ぶ時に、いくつか押さえておいてほしいポイントがあります。

・犬の体型に合わせた洋服を選ぶ
ドッグウェアを選ぶときに最も重視してほしいのが、体型に合わせたサイズ感を意識しているかどうかです。犬服を探している人のなかには、ブランドによってもサイズが変わってしまうため、どのサイズを購入したらいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。

ペット業界には、サイズに共通の規格は存在しません。自社の基準をもとにして犬服が作られているためサイズに統一性がありません。サイズが大きな犬服だと、足を引っかけてしまう、階段など段差で転倒するリスクも出てきてしまいます。逆にサイズが小さな犬服だと、窮屈さもあり犬にとってストレスの原因となってしまいます。通気性も悪くなり汗や摩擦の原因となってしまい、犬の繊細な皮膚にもいいことではありません。

ブランドによる違いはありますが、基本はS/M/Lサイズです。他に犬種を指定したようなドッグウェアもあるので選ぶ時の参考にしてみるといいと思います。犬種は同じでも、平均よりも大きめの犬もいれば小さめの犬もいます。機能性や、犬にとっても快適性を追求するためにもできる限り、ジャストサイズのものを選びましょう。

「THE SUN ONLINE SHOP」では、各取り扱い商品のサイズの詳細を記載しておりますが、ご不明点などございましたら、こちらからお問い合わせください。

・犬種によって異なる特性(体型、毛皮の種類、寒さに対する耐性など)で選ぶ
犬種によってもそれぞれ特性が変わってきます。具体的にどのように変わってくるのか、犬種による体型の違いや毛皮の種類について説明します。

①犬の体型による違い
犬のなかでも皮下脂肪の少ない犬種は寒さや暑さに弱いと言われています。ミニチュアピンシャーや、グレーハウンドなどほっそりとしているシルエットが人気の犬種です。また、小型犬は体が小さいのもあり地面に近く寒さや暑さの影響を直接受けやすくなります。体温が保ちにくいので注意しましょう。

②毛皮の種類による違い
例えば犬には「シングルコート」と「ダブルコート」がいます。抜け毛が多いのは、なかにアンダーコートが生えているダブルコートの犬になり、毛量が多い分寒さにも強いといわれています。

その点、シングルコートは抜け毛が少なく賃貸でも飼いやすいので、都市部を中心に人気があります。毛をかき分けると簡単に地肌が見えるので、寒さには弱い特徴があります。
シングルコートの犬種にはトイプードル、ダブルコートの犬種はチワワやシーズです。

③寒さ、暑さへの耐性の違い
犬には原産地によって寒さに強い犬種と、弱い犬種がいます。例えば寒冷地域が原産となるシベリアンハスキーや、北海道犬、秋田犬、スピッツは比較的寒さに強いといわれています。逆に夏の暑さには弱い特性を持っているため、洋服で日差しから守ってあげる必要があります。寒さに弱いパグやフレンチブルドッグなどの犬種は、肌が弱いのもあり洋服を着ていないと、乾燥や炎症などの皮膚トラブルを起こしてしまうこともあるので注意しましょう。

他にも室内で飼育している犬種は、比較的快適な温度のなかで生活しているため、寒さや暑さに弱くなります。幼犬や高齢の犬には温度管理を気にかけてあげるようにしましょう。

どの種類の洋服を選ぶべきか


一言でドッグウェアといっても、さまざまな機能を持ったものがあります。

・コート
冬のお出かけに活躍してくれるのが、犬用のコートです。コートの多くは防寒対策用として販売されているものになり、ダウンジャケットやダッフルコート、ポンチョ、パーカーなどがあります。そこまで寒くない時期であれば、レインコートも寒さ対策として使えます。コート単体で着せるものなので、下着などは着ません。おしゃれとして、ズボンやスカートを合わせてコーディネートしている犬もいます。

・セーター(ニット)
伸縮性が高く犬の体にフィットするセーターも、おしゃれな防寒着として活躍します。ニット素材で保湿性が高く暖かいので、体の体温を逃がしません。たくさん運動する犬にとってもフィット感があるので体が動かしやすく、ストレスに感じません。デザイン性が豊富なので好みにあわせて選べます。なかには手編みのセーターを作る飼い主もいます。

・雨具
雨の日のお散歩用に、防水加工のレインコートなどの犬服も用意しておきましょう。着脱が簡単なポンチョタイプや、ハーネスと一体型になっているもの、足が短いダックスやコーギー用のエプロンタイプ、足まで覆うフルオーバータイプなどもあります。また、犬の頭まで濡れないようにすっぽりと被せるフード付きのものも。雨の日は外が薄暗くなるので反射板がついていて、愛犬を守れる仕様のものもあります。

・ハロウィンやクリスマスのコスチューム
愛犬の可愛らしい姿を見たいと、コスチュームでドレスアップを楽しむ飼い主もいると思います。例えば、ハロウィンやクリスマスのイベントに合わせて、犬用のコスチュームが発売されます。簡易的な帽子タイプのものもあれば、Tシャツ、ワンピースタイプなどの種類もあります。飼い主さんとコスチュームを合わせて楽しむのもおすすめです。

洋服のサイズとフィット感の選び方

犬の正確な測定方法を解説します。
洋服が犬に合っていることを確認するためのチェックポイントを紹介します。
こちらの記事をご覧ください。

素材と品質の確認

ドッグウェアを選ぶ時に、素材についても確認しておきましょう。
主に綿(コットン)やポリエステル、ウールが多く見かけます。良質な洋服を見分けるためのポイントを紹介します。

・品質にこだわるなら綿100%
犬服のなかに含まれる化学物質は、犬によって刺激が強くなってしまい皮膚病の原因となってしまうことも少なくありません。特に洋服を着慣れていない犬だと、ストレスになってしまうともいわれています。そのため綿100%のような天然の素材を使った犬服であれば、高いリラックス効果が期待できるといわれています。

犬は人間以上に感覚に優れているのもあり、初めての洋服を購入するときは綿100%をおすすめします。



・ポリエステル
化学繊維であるポリエステルは、丈夫で通気性がよく適度な弾力感があります。洗濯機で洗えること比較的手ごろな価格でドッグウェアもありますし、デザインの種類が豊富です。
人間の洋服としても使われている素材になるのですが、犬によってはポリエステルアレルギーのケースもあります。例えば犬の皮膚に触れたときに、かゆみやかぶれ、湿疹などの症状が出てしまうこともあります。個体差はありますが、短毛種の柴犬やレトリバーは皮膚に症状が出やすいといわれているため、ドッグウェアを選ぶ時は注意しましょう。

・ウール
ドッグウェアにはウール素材のものもあります。羊からとれる天然素材なので、敏感な犬の皮膚にも安心です。汚れがつきにくい特性もあること、熱伝導率が低く、夏は涼しく冬は暖かく着られるのも特徴です。吸湿性に優れているので、通年通して着られるドッグウェアを探している人にもおすすめです。


しわになりにくく使いやすいものの、ウールは手洗いでないと対応できないものもあります。おしゃれなデザインのものも多く、おしゃれも楽しみながら機能性が高いのも特徴です。

犬の洋服のお手入れ方法

ドッグウェアのお手入れは、まずは洗濯表示(タグ)を確認しておきましょう。洗濯をする前にあらかじめ抜け毛を取り除きます。特に換毛期や抜け毛の多い犬は、粘着テープやコロコロなどを使い抜け毛を取る作業が欠かせません。

犬用の洗剤もあり、皮脂汚れをしっかりと落としてくれます。特に夏場は皮脂の分泌が増えるため、ロウのようにべったりと張り付いて取れなくなってしまうことがあります。香りに敏感な犬でも不快感がないように優しい香りのものも多く、安心して使えるのが特徴です。

まとめ

ドッグウェアを選ぶのに種類も多く、どれにしようか迷ってしまうかもしれません。
体型や素材はもちろん、お手入れもしやすさなども含め選ぶようにしましょう。
愛犬にどんな洋服を着せようかなと考えるのも楽しみなものです。

犬に洋服を着せて嫌がらないかな?と心配している飼い主さんにとっても、さまざまなメリットがあること、犬にとっても快適なお散歩のためにドッグウェアが活躍してくれるはずです。