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2023/07/01 11:28



愛犬とのお散歩は楽しい時間ですし、コミュニケーションでもあり犬の健康のためにも重要です。

犬は外に出ることで社会性も育ち、動物病院でも診察が受けやすくなります。また、排せつのためにも日課にしている飼い主さんも多いと思います。

犬の散歩から帰ってきたあとに、正しいケアはできていますか。

お散歩に出かけることで、汚れはもちろん、被毛に虫がついてしまうこともあります。そのため、お散歩から帰ってきたあとは毎回ブラッシングが必要です。

夏場は、ノミやダニのリスクがありますし、冬になれば引っ付き虫が枯葉のなかに隠れていることもあります。また、雨や雨上がりでぬかるんでいるときにお散歩をすれば足が汚れるため洗浄も欠かせません。炎天下では、肉球が火傷してしまうこともあるので指の間の湿気を取り、クリームなどのお手入れも必要です。

皮膚トラブルを防ぐためにもお散歩のたびに、毎回シャンプーが必要なのか疑問もあるのではないでしょうか。

この記事では、お散歩のあとに行うべきヘアケアの方法を解説します。


散歩後のブラッシング


愛犬とのお散歩のあとは、毛皮のお手入れも欠かせません。散歩のあとは、愛犬の毛皮にさまざまな汚れやごみが付着します。他にもこんな汚れがついている可能性があります。

暑い時期はノミやダニ
寒い時期はひっつき虫、枯れ草
雑草を駆除するための農薬や除草剤

など、思わぬ汚れが付着したままになってしまう可能性があります。散歩のあとにブラッシングをしてあげることで、毛皮を清潔に保つのはもちろん、毛の絡まりや皮脂トラブルを予防します。
ブラッシングのポイントとして、先に虫や草など付着しているものを優しく取り除いたあとに、毎回行うようにしましょう。犬の皮膚への風通しもよくなりますし、湿気を防ぐこと、高いリラックス効果も期待できます。

・ブラッシング用の適切なブラシを選ぶ方法
犬用のブラシにも種類があります。
短毛種はラバーブラシが向いています。ゴム素材でできているので、丸洗いできるなど管理しやすいのも特徴です。長毛種はまっすぐのピンブラシが向いていますし、スリッカーブラシは最も一般的なブラシで毛皮の種類を選ばずに使えます。静電気防止なら獣毛ブラシもありますし、愛犬に適したものを選びましょう。

体をなでるような手袋タイプのブラシも屋外でのブラッシングに向いています。毛が舞いやすいのもあり、少し体を濡らした状態で使うのがおすすめです。

また、犬用のブラシは愛犬の大きさに合わせて選ぶようにしましょう。小さすぎるものだと、余計に力が入ってしまいます。ブラッシングする場所によって使い分けるようにすること、頻繁に使うものだからこそお手入れの楽さも含めて検討するようにしてください。

・ブラッシングの手順
犬のブラッシングの手順です。

1. まずは犬が落ち着く環境を作り保定します
2. 体全体をスリッカーブラシで丁寧にブラッシングします
3. 次に手足→首回り→頭の順番でブラッシングします
4. コームを用意してブラッシングの残りがないか、ひっかからないか確認します
5. 顔の周りもコームで整えて完了です

ブラッシングは犬が嫌がるときは無理にしないこと、様子をみつつ慣らしていくことが大切です。
愛犬にとってもブラッシングは気持ちのいいものだと思えれば、不安な気持ちも解消され、飼い主さんにとってもお手入れしやすくなります。

汚れた足の洗浄とシャンプーの使用頻度



愛犬とお散歩に行くと、いろいろな場所に行くため泥や砂で汚れてしまいます。そのため、散歩から帰ってきたら、足の洗浄を行い清潔にしてあげましょう。
足を清潔に保つことで、皮膚炎や感染症を予防することにも役立ちます。適切な洗浄方法や注意点について具体的に説明します。

・犬の汚れた足の洗浄方法
お散歩に行ったあと必ず足を洗う必要はありません。舗装されたアスファルトなど汚れが気にならないときは、濡れた布巾で拭いてあげれば十分です。
ただ、犬によって皮膚が弱くトラブルを起こしやすいケースは洗浄が必要になることもあります。お散歩から帰ってきたら汚れを早めに取り除き、きれいに洗浄してあげてください。

1. 犬の足の指や肉球、爪など丁寧に水洗いします
2. 水気をタオルで包み込むように拭きます(吸水性のマイクロファイバーがおすすめ)
3. ドライヤーを使い、縄が湧きにならないように乾燥させます(冷風を使う)

拭くときに強くこすらないこと、冷風で乾かすことで嫌がる心配も軽減されます。
自然乾燥にしてしまうと、犬の体が冷える原因になってしまうこと、風邪の原因になります。乾くのに時間がかかると、菌が繁殖しやすくなるので、ドライヤーで乾かしてあげましょう。

・犬の汚れた足を拭く方法
市街地のお散歩など犬の足がほとんど汚れない場所では、軽く拭くだけでも問題ありません。
その際は、濡れタオルを用意して足を拭いたあと、乾燥したタオルで水気を拭きとります。

特に指の間など乾燥しにくい部分は、よく乾かさないと雑菌の原因になってしまいます。
小型犬や中型犬はウェットシートを使う方法もありますが、汚れの程度や愛犬の大きさによって枚数が必要になります。包み込むように優しく拭いてきれいに保つようにしましょう。

・犬の足を洗いすぎるのは要注意
愛犬の足をきれいにするために、ゴシゴシと強い力で洗うのはおすすめしません。
犬の肉球の表面にあるコーティングが剥がれてしまう可能性があります。そのため、お散歩で肉球がすれると傷になってしまい、炎症を起こしてしまうことも少なくありません。
そこまで足が汚れていないのに、シャンプーの洗浄を毎回していると乾燥する原因にもなります。汚れを落とすことは大切ですが、やりすぎると皮膚トラブルとなるので注意しましょう。

シャンプーを使用した体の洗浄の目安としては、月1回~2回、また、雨上がりやぬかるんだ土のなかに入り汚れてしまったときなど、状況に合わせて使用しましょう。


乾燥や刺激からの保護

愛犬のお散歩後のケアには、乾燥や刺激からの保護も欠かせません。
散歩から帰ってきたとき毛皮は濡れたままになっていることもあります。雨の日のお散歩はもちろん、水たまりを歩いたときなど、泥が跳ね濡れたままになっていることも少なくありません。

毛皮を乾かすために、タオルドライやドライヤーの使い方を解説します。
また、散歩中の刺激から毛皮を保護するために、適切な装備品やケアアイテムについても紹介します。

・犬の体は丁寧なタオルドライが重要
犬の体が濡れているとき、全身のタオルドライを丁寧に行うようにしましょう。
なかには愛犬が嫌がるなどの理由でタオルドライを適当に済ませてしまう人もいます。でも、体が濡れているときは、できるだけ念入りに水気を抜き取るようにします。

水分量が多いままドライヤーをかけても、乾燥に余計な時間がかかってしまいます。
長時間のドライヤーは、火傷のリスクを高めてしまいますし、犬にとっても集中力が切れストレスの原因になります。

ペット用の吸水性の高いタオルやマイクロファイバーを使い、しっかりと水分を取り除くようにしましょう。
タオルを使ったあとは、しっかりと洗濯しておけば、何度でも使えるので一枚持っていると便利です。

・効率重視なら上から順番に乾燥させる
効率を重視し乾燥させるのであれば、乾かす順番を上からに変更するのをおすすめします。
下から拭いてしまうと、上から水が落ちてきたときに再度濡れてしまうので乾きにくくなってしまいます。犬の首や背中をまずは拭き、横腹やお尻、お腹の流れで乾かしていきましょう。最後に手足を乾かす順番をおすすめします。

犬によっては、嫌がるケースがあるので、体から乾燥させる方法もあります。犬の性格によっても乾燥させる順番を工夫することで、体が冷える心配もなくなります。

・散歩中の刺激から毛皮を保護するおすすめアイテム
散歩中に毛皮の汚れをできるだけ防ぐためにも、保護できるアイテムを取り入れましょう。

1. レインコート
雨の日に体が濡れてしまうのを防ぐためにも、レインコートは用意しておきましょう。
雨だけに限らず濡れている道を歩いて散歩させるときにも活躍してくれます。頭から被るタイプのレインコートもありますし、犬の手足まで覆ってくれるものもあります。いきなりレインコートを着せると嫌がる犬もいますので、慣らしていつでも使えるようにしましょう。

2. 靴や靴下
犬用の靴や靴下も、お散歩中の刺激を防ぐうえでおすすめです。
犬が歩きやすいように底部分がしっかりとした素材のものもあります。人間が使っているような靴下の素材のものもありますが、お散歩時間が長い犬におすすめです。夏の熱いアスファルト対策はもちろん、保湿性のあるブーツは寒い冬のお散歩にも活躍してくれます。

3. ドッグウェア
お散歩のときにドッグウェアを着せる方法もあります。
お散歩中の汚れやケガの防止、抜け毛を防ぐ効果もあります。見た目のかわいさもありますし、おしゃれな洋服を着て一緒にお出かけできると楽しみも増えます。

ヘアケアの応用テクニック

愛犬の被毛や皮膚を守るための応用テクニックについて紹介します。
特に長毛で毛が絡まりやすい犬種は、ヘアケアに工夫が必要です。
グルーミングスプレーやコンディショナーなど、積極的に取り入れていきましょう。

・グルーミングスプレー
ブラッシングをするときに、毛玉ができてしまい絡まっている状態でブラシをかけると、毛が引っ張られてしまい嫌がるようになります。

グルーミングスプレーを使うとスムーズなブラッシングができます。無香料で使いやすいものもあれば、洗浄効果や静電気の予防、消臭や除菌に効果のあるスプレーもあります。トリートメント成分入りのものを使うと、毛並みを艶々にして仕上げてくれます。

・コンディショナー
シャンプーできれいにしたあとに、コンディショナーを使って仕上げましょう。
被毛や皮膚のうるおいを保つ効果や、コンディションを整えてくれます。

しっとり感もあり静電気を防ぎ、自然な仕上がりにしてくれるのが特徴です。適量になじませたあとに、洗い流すようにしてください。艶が長続きするので、きれいな被毛を維持できます。


まとめ

愛犬のお散歩後のヘアケア方法をまとめておきます。

お散歩から帰ってきたら、まずは丁寧なブラッシングで被毛や皮膚のお手入れをし、虫や汚れが付着していないか確認してあげましょう。雨上がりで水たまりを歩いたときや、泥のなかに入ったときなどはとくに足が汚れてしまっています。

そのままにすると、皮膚炎の原因になりますので洗浄が必要です。ただ、毎回洗浄してしまい洗いすぎも犬の皮膚に負担がかかってしまいます。汚れ具合によっては拭きとる程度でも問題ありません。
洗浄したあとは、しっかりと指の間まで乾燥させ湿気が残らないように工夫しましょう。
グルーミングスプレーやコンディショナーもうまく取り入れながらストレスのないスタイルを見つけてみてください。

また、夏のアスファルトは50度以上になると言われており、犬の肉球にも大きな負担になります。そのため、傷はや炎症がないか確認しながらクリームをぬり、ケアをしてあげてください。

毎日のお散歩は犬の健康にとっても欠かせないもの。正しいケアで、犬の繊細な皮膚や被毛を守ってあげてくださいね。