BLOG
2024/01/21 14:32
飼い主にとって愛犬の肉球といえば、プニプニとしていてつい触りたくなってしまう部分ではないでしょうか。
ただ、夏の暑い地面の散歩や、冬の乾燥シーズンにカサカサになって、心配している方もいるかもしれません。
犬の肉球にはさまざまな機能や役割があります。
とても重要な部分だからこそ、ケア方法やポイントについて、詳しく解説していきたいと思います。
犬の肉球の役割
まずは、犬の肉球にはどんな役割があるのか見ていきましょう。・犬の体のなかの唯一温度調整ができる
・足にかかる衝撃を吸収するクッションでもある
・地面の温度を感知する役割がある
・地面との摩擦を減らしブレーキをかける
など、犬の肉球にはさまざまな機能があります。
犬の肉球は、皮膚の組織である“角質層”で覆われています。
そのため、肉球の表面には毛が生えておらず、少しザラザラとした触感です。
適度な弾力感があり、柔らかさがあるのが脂肪組織でできているためです。
肉球で温度は感知できても、犬自身が回避できるわけではありません。
そのため、地面の温度が上がる夏は飼い主が、お散歩の時間を調整してあげる必要があります。
犬のなかでも外での散歩が多い犬が、肉球の皮膚が厚くなります。
犬は環境によっても肉球の状態が変わり、ある程度適用できるようになっています。
犬の肉球で起こりがちなトラブル
地面に直接接している場所で、刺激を受けやすいのが肉球です。
犬の皮膚トラブルが起こりやすい場所としても知られています。具体的にどんなトラブルが起こるのでしょうか。
・ケガをするリスク
肉球は、地面に直接触れていることもありケガのリスクもたくさんあります。
切り傷や火傷などの危険と隣り合わせになりますので、日頃から注意深く見る必要があります。
炎天下のアスファルトやマンホールは、日中の時間は高温になるため火傷が起こるリスクを高めます。
また、公園を散歩するときも、木の枝や実、種など肉球に刺さってしまうこともあり、抜けなくなってしまうこともあります。
よくお散歩で通っている道だとしても、肉球で歩いている犬にはケガのリスクがあることを覚えておきましょう。
・乾燥するリスク
冬など寒い時期になると肉球が乾燥しやすくなります。
肉球は汗をかくようにできているため、乾燥してもある程度の状況までは防げるようになっています。
ただ、乾燥している冷たい地面を歩く機会が多い犬は、大きな刺激を受けるようになってしまいます。
乾燥をそのままにしていると、肉球がひび割れしてしまうことも考えられます。
痛みが出てしまい、散歩に行きたがらなくなることもありますので、いつもと違う様子があれば肉球の状態を確認してみてもいいと思います。
・アレルギー
アレルギーのある犬だと、指の間は症状の出やすい場所として知られています。
そのため、炎症が起きかゆみを引き起こしてしまうこともあります。
アレルギーになると、アレルゲンの原因となる物質の影響を受け、免疫が過剰に反応してしまっている状態です。
犬種によってもアレルギーの発症リスクは変わり、柴犬やホワイトテリア、ゴールデンレトリバーなどでよくみられる症状としても知られています。
また、アレルギーだけでなく、肉球は汗をかいやすいので、地面の汚れが蓄積してしまい炎症が起きる「指間炎」を引き起こすこともあります。
・加齢によるもの
犬もシニア期になると、肉球が乾燥しあかぎれが起きてしまうことがあります。
肉球に厚い層ができ、白くガサガサしてしまいます。触ったときもザラザラしている部分が突っかかりやすくなるなどの違いを感じることもあります。
あかぎれのような状態を放置していると、出血してしまうこともあります。
出血が傷口になってしまうので雑菌が入り込んで感染症を引き起こすこともあります。
犬の年齢によっても肉球のケア方法が変わってきます。そのため、意識的に見てあげるようにしましょう。
犬が肉球を舐める理由
もともと頻繁に肉球を舐めることはなく、ストレスを感じ自分を落ち着かせるために、肉球を舐めている可能性があります。
暇を持て余しているときや、急に環境が変わり一人で過ごすようになったときなど、言葉にはできないものの、ストレスがかかっていることもあります。
舐め始めたばかりのときは、気持ちを落ち着かせるのが目的だったものの、次第に癖になってしまい、舐めるのが習慣化してしまっている可能性もあります。
肉球を頻繁に舐めていると、刺激を受けるようになってしまい皮膚炎などのトラブルの原因となります。
またひび割れが起きていて肉球を舐めている可能性も考えられます。犬が急に肉球を舐めるようになったときは、日々の環境でストレスを感じていないか、何かトラブルが起きていないか、確認するようにしましょう。
肉球に触られるのを嫌がる場合の対策法
慣れさせていかないと肉球のケアもできなくなってしまいます。そのため、飼い主が犬の足先を触っても驚かないように慣れさせていくのがポイントです。
特に犬は先っぽを触られるのが苦手なので、慣れていない状態で行わないようにします。無理に触ってしまうと、次から余計に触れられなくなってしまうおともあります。リラックスした環境を作り慣らせていくことからスタートさせましょう。
犬の肉球をケアする方法
犬の肉球をケアするポイントを紹介します。肉球のケアはできれば習慣化しておき、少しでも「乾燥しているかな?」と思ったら、こまめにケアしてあげるようにしましょう。
・スキンケアで保湿する
犬の肉球用のスキンケアはたくさん出ています。
ジェルやローションなどべたつき感がなく使いやすいものもあれば、しっとりと保湿する蜜蝋やクリームなどのスキンケアもあります。
犬の肉球にはたくさんの神経が通っているため、敏感な部分になります。
足の裏の汚れを取り除き、タオルで軽く拭いたあとにスキンケアで保湿をしましょう。
・軽くマッサージする
犬の肉球のスキンケアをするときに、軽くマッサージをするのをおすすめします。
手で優しく肉球をモミモミするだけなので簡単です。
犬の様子を見ながら調整するのを忘れずに行いましょう。
特に固くなっている部分があれば、2分程度のマッサージを行うようにして新陳代謝を促すようにしましょう。
・靴下を履かせる
スキンケアとマッサージが終わったら、靴下をはかせてお手入れは完了です。
靴下を履くことでスキンケアの保湿をさらに浸透させる効果があります。
靴下は犬が嫌がらない程度にしておき、長時間つける必要はありません。
クリームが乾き滑らなくなったら靴下を脱がせて様子を見るようにしましょう。
まとめ
刺激を受けやすい部分になるので、乾燥やひびわれが起きている可能性もあります。
少しでも「おかしいな?」と思うことがあれば、早めのケアをしておくこと、日頃から足に触れても嫌がらないように慣らしていくことも大切です。