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2024/06/04 21:17
愛犬の服を着脱するときに、服を噛んでしまうことはしばしば起こります。
本記事では、犬が服の着脱時に噛む理由、犬に服を着せるメリット、犬が服を着るときに噛まない方法、服の噛み方によるサインなどについて解説します。
最後まで読むと、犬がどんな気持ちで服を噛んでいるのかがわかり、適切な犬服や環境を用意するなどの対応を取ることができます。 ストレスを与えずに、犬に服を着せられるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
・着たり脱いだりするのが嫌い・怖い 犬が服を着たり脱いだりするときに噛む理由として、服の着脱が嫌い・怖いことが考えられます。 服の着脱は、思いのほか犬に負担がかかるといわれています。
例えば、服に頭を通すときには、急に頭を覆われ視界が遮られて、怖いと感じるかもしれません。 また、犬の四肢は横方向には開かないため、袖に四肢を通すときにもストレスを感じやすいです。
それらの体験によって、服の着脱が嫌いになり、噛んでしまうことがあります。
・服を着るのに慣れていない 服を着るのに慣れていないことや着用時の違和感によって、噛むことがあります。 犬は自然環境下では、服を着ることがないため、服を着ているときの感覚に慣れず、落ち着かなくなって噛んでしまうことが考えられます。
服が身体に触れている感覚に慣れないうちは、違和感となるかもしれません。 また、服により感じる圧迫感が、強い犬が弱い犬の背中に乗るマウンティングを行う際の感覚に近く、恐怖を覚えてしまう犬も存在します。
・服に嫌なトラウマがある 服の着脱以外にも、服自体に対するトラウマによって噛むことがあります。
例えば、犬の服に関するトラウマとして静電気があります。犬は被毛があるため、服との間に静電気が生じやすくなっています。 長毛の犬種や化学繊維の服を着ている場合は、特に静電気が起きやすく、静電気による痛みを感じて犬のトラウマになってしまうことがあります。
そのほかにも、服を着ているときに暑くて辛かった、服を着て撮影をするときに拘束されたなど、犬にとって服が嫌なトラウマになっている可能性があります。
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犬に服を着せる理由・メリットには以下のようなことがあります。
体温調節 暖かい国に生息している犬種や小型犬の場合、寒さに弱い可能性があるため、体温を保つために服を着せるのがおすすめです。 反対に、夏の暑さ対策にも服は有効な場合があります。犬の毛が黒などの太陽の光を吸収しやすい場合は、熱中症のリスクが上がります。そのようなときには、白地の服や接触冷感の服を活用すると良いでしょう。 抜け毛防止 服を着ると、抜け毛が周囲に落ちるのを防ぐことができます。特に買い物や誰かの家に遊びにいく場合などは抜け毛に注意する必要があります。服を着ることで、抜け毛によって屋内を汚さないで済むでしょう。 害虫対策 犬もダニ・ノミ・蚊などに刺されるリスクがあります。服を着ることで肌の露出面積が減り、これらの害虫から刺されるリスクを防げることができます。 ケガや病気の予防 外を散歩する際など、道中の茂みや尖ったもので皮膚を傷つけることがあります。 服を着ることによって、これらのリスクから身を守ることができます。
・怒らないように気をつける 犬が服を噛まないようにするには、まずは怒らないことを心がけましょう。 犬が服を噛んだときに怒ってしまうと、犬にとって服が嫌なものという認識を強めてしまいます。 犬の服に対するイメージが悪くなると、もう着なくて済むように服を破ろうとして、噛むこともあります。
服を着ることに抵抗があるのは当たり前と考え、長い期間をかけて慣らす意識を持つといいでしょう。
・褒めていいイメージをつける 犬が服を着脱するときに噛まなくするには、犬の服に対する苦手意識を減らすことや、褒めていいイメージを付けることがおすすめです。 服の着脱ができたタイミングでおやつをあげて褒めてあげると、服とそれらのご褒美が結びつき、服を着ると良いことがあると思ってもらえるようになります。
服を着てから脱ぐまでの間、犬の好きな遊びを一緒にするのも良いです。 犬が服に慣れてきたら、おやつを少なくして、褒めることをメインにするとさらに良いでしょう。
・ゆっくりと慣らしていく 犬が必要以上に服を噛まないようにするには、ゆっくりと慣らしていく姿勢が大切です。 服が身体に接触している感じや圧迫感が本能的に怖いと感じる犬もおり、初めて服を着て心地よいと感じる犬は少ないと考えた方が良いでしょう。
慣れないうちから無理強いしてしまうと、犬は服を余計に嫌がって、より激しく噛むかもしれません。
犬が嫌がっているときは無理に着せず、その場は引いて、少し時間が経ってからもう一度試すなど期間を開けるようにしましょう。
ゆっくり慣らした方が、犬の服に対する抵抗感を残さずに、自然と服を取り入れることができます。
・素早く着せる 犬に服を噛ませないために、服を着せる・脱がすのを素早く行うことが重要です。 服の着脱は身体を拘束されて我慢を強いられる時間であるため、服の着脱に時間がかかると、嫌なことをされたという印象が強まってしまいます。
「服=嫌なもの」という記憶が残ると、犬はどんどん服を拒否するようになるため、工夫して着脱を短時間で済ませるようにしましょう。
服の着脱のしやすさは、服のタイプで大きく変わってきます。 チャックやマジックテープなどでサッと開閉でき、すぐに着せやすいタイプの服を選んで、ストレスを減らしてあげると良いでしょう。
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犬は、服の噛み方で飼い主にメッセージを送っていることがあります。 以下で、そのサインの例を紹介します。
・服を噛んで引っ張る場合 飼い主の服を噛んで引っ張るのは、飼い主の気を引きたいときにすることが多いです。 また、服は引っ張って遊ぶものだと認識してしまっている場合もあります。
引っ張り合いをするのは、犬にとって定番の遊びです。 犬が飼い主の服を引っ張ったときに引き返してしまうと、犬が遊んでもらっていると勘違いしてしまうことがあります。
服を引っ張られたらなるべく引き返さないようにして、犬が落ち着くまで待ちましょう。
飼い主の服が引っ張って遊ぶものではないことを分かってもらうためにも、服を噛んで引っ張った時は反応しないこと、引っ張り遊びはそれ用のおもちゃでするように習慣づけることが対策となります。
・前歯で小刻みに噛む場合 飼い主の服を噛むときに、前歯で小刻みに噛む場合は、飼い主への愛情表現でしていることが考えられます。 前歯で小刻みに噛むのは、母犬が子犬に毛繕いをする動きと似ていると言われており、犬の年代にかかわらず見られる甘えのサインです。
前歯で小刻みに噛む場合は、信頼できる相手への愛情表現であるとともに、飼い主に構ってほしい、遊んでほしいという気持ちが含まれています。
服を頻繁に噛まれて困る場合は、服を噛んだらその場を離れ、落ち着いたら褒めることを繰り返して、服を噛まないことを習慣づけると良いでしょう。
・手を噛む場合 犬は、口を使って自分の気持ちを伝えることがあります。 人間の手を噛む場合も、攻撃や抵抗のためではなく、愛情を示すサインであることが多いです。
飼い主の手をしゃぶるように噛んだり、遊んでいるときに噛むのは、甘えやじゃれ合いのサインです。
噛み方が弱く飼い主が噛まれても大丈夫であれば、そのまま受け止めても良いかもしれません。 しかし、甘えやじゃれあいの噛みでも、強く噛んでしまう犬もいます。 それを止めさせたい場合は、噛まれたらその場を離れる、噛むのを止めるまで遊ばずに反応しないといった対応で、噛まないことを教えていきましょう。
・飼い主の服を噛んで遊んでる場合 飼い主が脱いだあとの服や畳んで置いてある服を噛んで遊ぶ犬もいます。 犬が飼い主の服を噛んで遊ぶ理由はいくつか考えられます。
飼い主に注意されるのを面白がって、反応してもらうために噛んだり、安心するために飼い主の匂いのついた服を噛んだり、単純に服の噛み心地を気に入ってしまったりということがあります。
服を噛む習慣がつくと、飼い主の生活が不便になるだけでなく、犬が窒息してしまう事故にもつながりかねません。 こうしたことが起こらないように、犬が届くところに服を置いておかない、服を噛んだときは視線を合わせず無言で服を取り返し反応しないなどの対策を取りましょう。
本記事では、犬が服の着脱のときに噛む理由やその対策、犬に服を着せるメリットなどを解説しました。
犬が服を噛まないようにするには、着脱時や着用時のストレスを少なくしてあげることが大切です。
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犬が服を着るときに噛む理由とは?
犬に服を着せるのはなぜなのか?
犬が服を着るときに噛まないようにするための方法は?
服の噛み方によるサインとは?
まとめ