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2024/06/04 21:18
犬に服を着せっぱなしにすると、ストレスや体温調節、皮膚トラブルなどで問題が出ることがあります。 犬に服を着せっぱなしにすることの問題は、服の選び方とケアで軽減することができます。
本記事では、犬に服を着せっぱなしにしないほうがいい理由、服を着せるタイミング、服を着せっぱなしにする時の注意点、服におすすめの素材などについて解説します。
犬に負担をかけずに服を着せたい方は、ぜひ参考にしてください。
犬に服を着せっぱなしにすることは、あまりおすすめできません。 以下で、その理由を説明します。 ・ストレスを溜め込んでしまう 犬に服を着せっぱなしにすると、ストレスを溜め込んでしまうおそれがあります。 犬にとって服を着ることは、体に人工物をまとっている状態で、通常いくらかの違和感を感じているものです。 そのため、ずっと着たままだとストレスが溜まりやすくなります。
ストレスの度合いは、服に慣れているかどうか、服を着たときに嫌な経験をしてきたかどうかによっても変わってきます。 動きづらい、着心地が良くない素材だと、違和感が強くなり、余計にストレスが溜まりやすくなるので注意が必要です。 ・自分で体温調節するのが難しくなる 犬に服を着せっぱなしにしていると、自分で体温調節する機能が低下しやすくなります。 犬は人間に比べて汗を分泌する汗腺が少なく、元々体温調節が苦手な動物です。 犬に服を着せっぱなしにしていると、服で体温調節をしている状態に体が慣れてしまい、体温調節することが余計苦手になってしまうおそれがあります。
・体が蒸れて皮膚トラブルが起こる 服を着ると、体の外側にフタをされたような状態になります。 そのため、服を着せっぱなしにしていると、犬の体と服の間が蒸れやすくなり、皮膚トラブルの原因となります。
皮膚が蒸れると、マラセチアという真菌が原因の皮膚炎にかかりやすくなります。 また、同じ服を着せ続けてしまうと、雑菌が増殖した服を着ることになり、さらに皮膚トラブルのリスクが大きくなります。 犬に服を着せる時間が長くなる場合は、服の通気性や清潔さを保つように心がけましょう。
犬に服を着せる場合は、着せっぱなしにするのではなく、タイミングを見計らって着せることがおすすめです。 以下に、服を着せるおすすめのタイミングを紹介します。
・散歩やお出かけの時 散歩やお出かけの時は、犬に服を着せるのに良いタイミングです。 日光や紫外線が強いときにUVカットの服を着せることで、体力の消耗を抑えられ、紫外線による皮膚のダメージも予防できます。
また、雨の日にレインコートを用意してあげることで、雨に濡れて体温が低下しまうことや体が汚れてしまうことを防ぐことができます。
さらに、虫が多い場所に行く時に服を着せることで、蚊などの虫から皮膚を守ることができます。
・寒さが厳しい時 体温調節が苦手な犬もいるため、寒さが厳しい時に服を着せることで体温調節をサポートできます。 小型犬やシングルコートの犬種、脂肪の少ない犬種などは、寒さに弱いため、保温対策として積極的に服を活用すると良いでしょう。
例えば、イタリアングレーハウンドは寒さに弱く、耳が凍傷になりやすいため、体の防寒に加えて耳まで覆えるスヌードも必要です。
防寒用の服もさまざまなものがあり、寝るときに使えるパジャマや外出時に防寒効果を発揮するダウンの服、伸縮性のあるニットなどバラエティに富んでいます。
使用場所とシチュエーションに合わせて服を選びましょう。
・犬の肉球の役割 抜け毛が気になる時も、服を着せた方がいいタイミングです。 ダブルコートの犬は、春と秋の換毛期に大量の毛が抜けます。 毛が抜ける時期には、部屋の掃除も大変になります。
抜け毛が多い時期に服を着せることで、毛が周囲に飛び散らずに済みます。
・寝る時 寝るときに服を着せるのもおすすめです。 犬の寝床は、犬の体温による温度上昇、湿気、食べこぼしや犬のフケなどにより、ダニやノミが繁殖しやすい環境になります。
もしも、ダニやノミが発生してしまったとしても、服を着せておくことで、犬の皮膚に移って皮膚トラブルを引き起こすことを防げます。 寝る前に体温が上がり、体が痒くなる犬もいるため、寝る前や寝ている時のかきむしりを防いで皮膚を良い状態に保つ効果も期待できます。
関連記事:犬に服を着せたまま寝させるのは良くない?メリット・デメリットを解説
犬に服を着せっぱなしにすることは、あまり望ましくないと説明してきましたが、着せっぱなしにした方がいい状況もあるでしょう。
そこで、やむを得ず服を着せっぱなしにする場合の注意点を解説します。
・こまめに洗濯しきれいな状態を保つ 服が不潔な状態で雑菌が増えていると、皮膚トラブルの原因になります。 服を着せっぱなしにしていると、皮膚が蒸れたり擦れたりしてしまいます。 雑菌が入って状態が悪くならないように、清潔な状態の服を着せてあげましょう。
洗濯の頻度としては、週に1、2回は行い、汚れがついた場合はその都度洗いましょう。
また、服を洗濯しても、生乾きだと雑菌が服に残ってしまうため、晴れた日に外に干す、乾燥機を使うなどして完全に乾かすことが大切です。
・肌に優しい素材を選ぶ 肌に優しい素材を選ぶことも大切です。 服を着せっぱなしにする場合は、犬のストレスを減らすためにも通気性、伸縮性に優れ、肌を傷つけるリスクの低い素材が適しています。
特定の素材にアレルギーがある場合、服を着たときにかゆみや湿疹が出ることがあるので、初めて着せる服は、犬の様子や状況を良く観察して、合わない場合は別の素材を試してみましょう。 アレルギーが心配な犬であれば綿などの天然素材や、通気性の良い織り方、肌への刺激になりにくい縫製のものを選ぶと良いでしょう。 ・体系にあったサイズを選ぶ 体型にあったサイズを選ぶことも大切です。 犬の服のサイズが小さすぎると、動きが制限されて犬の活動性が下がったり、ストレスを感じたりするおそれがあります。
犬の服のサイズが大きすぎると、袖が抜けて運動に支障が出たり、何かに引っかかって怪我の原因になったりもします。
このように、サイズの合わない服は犬にとって大きなストレスになります。 できるだけ安全・快適に服を着てもらえるように、胸囲、首周り、背丈を採寸して、サイズチャートを確認のうえ、犬の体にフィットする服を購入しましょう。
関連記事:【愛犬のサイズのはかり方】犬服を正しく楽しく選ぶ方法
犬服の素材は、気温や用途によって使い分ける必要があります。 犬服におすすめの素材を、季節や目的ごとに紹介します。
・夏:UVカット・メッシュ素材 夏は、気温と湿度が高くなります。そこで、犬に着せる服は、通気性に優れた薄手のメッシュ素材がおすすめです。 触れるとひんやりと冷たさを感じられる冷感素材や、水に濡らしておくと冷却効果を発揮するクールウェアなどもあるため、暑さに弱い犬に試してみると良いでしょう。
また、夏は紫外線が強いです。 被毛に覆われている犬も、紫外線の影響を受け、皮膚炎などを引き起こす原因になります。 さらに、毛の短い犬や被毛の色が薄い犬は、紫外線の影響を受けやすいです。 UVカット素材の服で、紫外線の影響を和らげてあげましょう。
・冬:ニット・ボア素材 寒さの厳しい冬は、もこもことした風合いのニット・ボア素材がおすすめです。 服の暖かさは、服と体の間に空気の層をどれだけ作れるかによって決まります。 ニット・ボア素材は、毛糸やボアの繊維の間に空気の層を作り、暖かい空気をとどめるため、保温効果が高くなります。
また、犬が着る服は、柔らかい素材のほうが動きやすく皮膚への負担も少ないです。
ニットは伸縮性が高く、体にフィットするため、たくさん動く犬にも適しています。 寒冷地の場合は、保温効果が高いダウンの服を用意しても良いでしょう。
・汚れ防止:綿素材 汚れにくさや衛生面を重視するのであれば、綿素材がおすすめです。 犬は、皮脂の分泌が多く、特に夏は服がべたつくことがあります。 洗濯機で丸洗いできない素材だと、汚れたときのお手入れが大変です。 綿素材であれば、すぐに洗濯ができるため、服を清潔に保てます。
また、綿は洗濯で汚れが落ちやすい素材です。犬の皮脂や匂いがついても、こまめな洗濯できれいな状態をキープできます。 着心地や扱いやすさの点で、綿素材を選ぶのもおすすめです。
本記事では、犬に服を着せっぱなしにしないほうがいい理由、服を着せるタイミング、服を着せっぱなしにする時の注意点、服におすすめの素材などについて紹介しました。
犬に服を着せっぱなしにするのは、犬のストレス、皮膚トラブル防止などの観点からあまりおすすめできません。 やむを得ず、着せっぱなしにしてしまう場合は、犬に合った素材・サイズの服を選び、こまめに洗濯をして清潔な状態にしておくことが重要です。
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犬に服を着せっぱなしにするのが良くない理由とは?
犬に服を着せるタイミングはいつ?
犬に服を着せっぱなしにするときの注意点とは?
犬の服におすすめの素材は?
まとめ