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2024/07/31 10:00
愛犬にダニが付着しているのを見つけてしまい、どう対処すべきなのか心配になっている方がいるかもしれません。
ダニを見つけても焦らず、丁寧に対処していけば問題はありません。
そこで本記事では、犬にダニがついているのを見つけた際の対処法を中心に、人間への影響やダニがつかないようにする方法などを整理していきます。
犬や人間への健康被害を心配する方は、本記事を参考にしてみてください。
犬にダニがついてるのを見つけたらどうしたらいい?
犬にダニがついているのを見つけた場合、動物病院で処置してもらえば安心できます。
もし飼い主自ら潰してしまうと、ダニは細菌やウイルスを持っている可能性があるので危険です。
また、ダニは体の一部を皮膚に食いこませているので、上手く取り切れない可能性もあります。
ゆえに「ダニをただ取るだけなら簡単」と思わずに、専門家のいる動物病院で安全に取ってもらうことをおすすめします。
犬につくダニについて
犬にダニがついてしまうと、貧血や筋肉の麻痺を起こしてしまう恐れがあります。
食欲の低下や発熱などにつながり、最悪の場合、命の危険につながりかねません。
事前に犬につくダニが生息する季節や場所を把握できれば、少しでもダニの付着を減らせる可能性があります。
そこでここからは、犬につくダニについて「犬の体のどの部分に付着しやすく」「どのような季節に活動し」「どのような場所に生息するのか」それぞれ詳しく確認していきましょう。
・ダニがつきやすい場所
犬の体の中でもダニが付着しやすい部分は、目・鼻・口の辺り、耳、胸部、お尻、内股などの毛が薄い部分です。
特にマダニは小さいと3mm程度の大きさですが、吸血後には3倍以上の10〜20mm程度に膨れ上がる可能性があります。
愛犬の体を触る時にイボと間違ってしまい、ダニを見逃してしまうので、確認する時は注意しましょう。
・ダニが活動する季節
ダニが最も積極的に活動する季節は、梅雨の時期と秋の2回と言われています。
しかし、ダニは基本的に年中生息していると言われています。
本来は寒い時期に活動できない種類であっても、暖房が効いている室内であれば生きながらえる場合があります。
ゆえに、年中ダニを予防しておくことが重要です。
・ダニがいる場所
ダニが生息していて犬についてしまう場所は、公園、草むら、森、山、河川敷などがあげられます。ダニは緑が生い茂り、湿気のある場所を好みます。
葉っぱの裏側に潜んでいて、寄生できる動物を待っていると言われています。
春から夏にかけての、気持ちよく散歩ができる季節が最も付着しやすいと言われています。
ダニは必ずしも犬が持ち帰るとは限りません。
飼い主の服や靴に付着することで室内に持ち込まれ、愛犬に付着してしまう可能性もあります。
近年では海外で購入した商品にダニが付着していることもあるので、段ボールの開封などには十分気を付ける必要があります。
犬につくダニの種類は?人間にうつる可能性はあるのか?
犬につくダニは主に4種類と言われていて、それぞれ大きさや噛まれた際の症状などが異なります。
ここからは犬につくダニの種類を、以下の4種類から紹介していきます。
・マダニ
・ニキビダニ
・イヌミミヒゼンダニ
・イヌセンコウヒゼンダニ
どのような特徴があるのか、どのような症状が出てしまうのかなどを1つずつ詳しく確認していきましょう。
・マダニ
マダニは体長3〜8mm程度の大きなダニで、吸血すると10〜20mm程にまで膨れ上がる可能性があります。
感染のピークは梅雨時期と秋ですが、年中生息しているため、常に予防する必要があります。
犬がマダニに噛まれることによって、症状の酷い貧血や発熱、食欲不振などを引き起こしてしまいます。
感染症にかかると最悪の場合、愛犬が死に至ることもあります。
また、マダニは犬だけでなく、人間にも悪影響を及ぼします。発熱や食欲不振、頭痛、筋肉痛など様々な症状につながる可能性があります。1週間から2週間程度の潜伏期間を経て、症状が出るのが特徴です。
・ニキビダニ
ニキビダニは、0.3mm程度と非常に小さいダニで、犬の皮膚に常駐しています。
普段は悪影響を及ぼすことがありませんが、免疫力低下などの影響により異常繁殖すると、皮膚炎や脱毛などの症状につながってしまいます。
これらの症状は「ニキビダニ症」と言われています。
犬から人間にうつることはないので安心してください。
ニキビダニは犬以外にも哺乳類の皮膚に常駐していて、実は人間の顔の皮膚にもいると言われています。
人の顔に棲みつくニキビダニは、毛穴や皮膚を健康に保つ役割を担っていて、むしろ良い影響を与えてくれているのです。
・イヌミミヒゼンダニ
イヌミミヒゼンダニはその名の通り、犬の耳に寄生するダニの種類で、外耳炎を引き起こす原因となります。
強いかゆみが起こるため、愛犬が頭を振ったり足で耳を掻いたりするしぐさが見えると、注意してあげる必要があります。
また黒い耳垢が出る、耳から嫌な臭いがするなどの症状も現れます。
イヌミミヒゼンダニは他の犬との交流や、イヌミミヒゼンダニで汚染されるブラシやベッドの利用で付着すると言われています。
また、イヌミミヒゼンダニは、まれではありますが人への感染も報告されています。
・イヌセンコウヒゼンダニ
イヌセンコウヒゼンダニは強いかゆみを引き起こす皮膚炎「疥癬(かいせん)」を起こすダニ。
イヌセンコウヒゼンダニは、毛のない皮膚を好み、犬の耳、肘、お腹などに住んでいます。
疥癬に感染するとフケや脱毛の症状が出ます。
イヌセンコウヒゼンダニは人や他の動物にもうつると言われていて、犬との接触後24時間以内に感染します。
胴体や腕のかゆみが出ることが多く、感染する犬との接触を辞めると2週間程度で自然によくなっていきます。
犬にダニがついたら酢が効果的?
愛犬にダニがついた時、酢を活用することで自宅で駆除することができます。
ダニは酢の匂いを嫌うため、直接かけることでスムーズな駆除に役立ちます。
特にマダニは犬の皮膚に噛みつくため、簡単には取れません。
むやみに引っ張ると口の部分が皮膚に残ってしまうので、酢で丁寧に取り除きましょう。
酢を使った駆除方法は、酢と水を1対1で割った液体をスプレーに入れ噴射する方法や、コットンに酢をたっぷり含ませてマダニに直接かぶせる方法があります。
マダニは苦手な酢の匂いに反応し、しばらくすると口を離すのでそっと取り除きます。
ただしダニが1匹寄生していると、他にもたくさん棲みついている可能性が高いです。
今回紹介した方法は応急処置程度に捉え、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
犬にダニがつかないようにする方法4選
これまで犬にダニがついた時の対処法や、ダニの種類と感染した時の症状などを紹介してきました。
これらを把握することとあわせて、犬にダニがつきにくくなる方法を知り、日頃から実践しておくことが大切です。
そこでここからは犬にダニがつかない対処方法を、以下の4点から解説します。
・ブラッシングをする
・定期的にシャンプーをする
・散歩時のコースに気をつける
・予防薬を与える
すぐに実践できる方法ばかりなので、気軽に試してみてください。
・ブラッシングをする
散歩に行った後にブラッシングをする習慣があると、都度ダニを落とすことができて安心です。
散歩では草むらや河川敷などダニが生息する場所を訪れることや、他の犬と接触することがあり、ダニが犬についてしまうリスクが高いです。
足を洗ってあげる際に、ブラッシングの習慣を取り入れると、愛犬の皮膚にダニが繁殖する心配がありません。
ただしブラッシングを室内で行うとダニが床に落下してしまうので、屋外で行うようにしましょう。
・定期的にシャンプーをする
ブラッシングだけでは、全てのダニや汚れが落ちない場合があります。
愛犬をより清潔に保つなら、定期的にシャンプーをしてあげましょう。
一般的には、月1〜2回の頻度でシャンプーを行うことが推奨されています。
ただ子犬の場合、シャンプーに慣れていないので短時間で済ませるように心掛けましょう。
また老犬の場合は、体力が衰えているので、2ヶ月に1度程度の頻度にしておくことが大切です。
皮膚の状態や年齢などに不安がある場合、動物病院で相談することをおすすめします。
・散歩時のコースに気をつける
犬にダニが付着するのを避けるには、散歩時のコースに気を付けることが大切です。
ダニは、植物の葉や茎に隠れ、動物が訪れるのを待っています。
散歩の時は、なるべく犬が草むらに入らないように気を付けていれば、ダニが寄生するリスクを減らすことができるでしょう。
また、河川敷や森などもダニが生息しやすい場所です。付着リスクが高い場所を把握した上で、散歩コースを練ってみてはいかがでしょうか。
散歩コースを変える以外に、洋服やレインコートを着せてあげると愛犬の体の汚れを防ぐことができます。
犬も飼い主も清潔に健康に過ごせるように、様々なアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。
関連記事:雨の日に犬の散歩は行かない方がいい?散歩する際の注意点や雨用グッズを紹介
・予防薬を与える
ダニの予防として、薬を使うと効果を発揮しやすいです。
予防薬は、錠を噛み砕くことができるチュアブルタイプ、おやつタイプ、皮膚に塗るタイプなど様々な種類があります。
犬の性質や投与する季節によって、薬を与える頻度は異なります。
薬が合わないと嘔吐してしまう犬もいるので、気になることがあればすぐに動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
犬についたダニを駆除するためには、丁寧に酢で取り除くことや動物病院で診てもらうことが大切です。
自宅で駆除する場合は無理に引っ張らずに、優しく行いましょう。
また、ダニを寄せ付けないためには、犬を清潔に管理してあげることが大切です。
日頃からブラッシングやシャンプー、散歩場所の選定などを行い、犬も人間も清潔に暮らすことを心掛けましょう。
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